レモンやライムなどの柑橘類やお酢などに多く含まれる爽快な酸味を持つ酸です。
クエン酸はお酢と比べると酸味がなく飲みやすいものです。
表示・・・・・酸味料
使用用途・・・・・チーズやアイスクリームの安定剤 乳製品の生地改良等
クエン酸とはどんなものか、ご存知ない方もおられると思いますが、
日常食べる梅干し(1個に1gのクエン酸)やレモン(1個に4gのクエン酸)に含まれている酸味のもとですよ、
といえばおわかりいただけるでしょう。
私たちが古来から親しんできた柑橘類には、このようにクエン酸が含まれており、健康食として利用してきました。
クエン酸は最高においしい酸味で、食品のかくし味や私たちの健康に役立つ重要な食品の一つといえるものなのです。
クエン酸はれっきとした日本語で、戦前では漢字「枸櫞酸」を使っていました。
英語ではCitric acid、ドイツ語ではCitronen saureです。
クエン酸は食酢と違って無色または白色の結晶性の粉末です。 水やアルコールに溶けやすく、クエン酸を99.5%-102%含む純度の高いものです。 時間がたつと次第に結晶水がなくなり、氷砂糖状の107%の無水クエン酸となります。 乾燥空気中では結晶水を失って風化し、湿った空気中では、徐々に空気中から湿気を吸収し、溶けて溶液になる現象(潮解といいます)があります。 無水クエン酸や潮解したクエン酸の効果は変わりません。
クエン酸は蒸発しない酸ですから、ツンとくる味ではありません。 加熱しても後に残るものですから、ケーキなどいろいろな食物のかくし味に使用されています。 クエン酸の酸度は弱いものです(胃液に分泌される塩酸の1/180、食酢に含まれる酢酸の1/3)。 化学記号のCOOHが有機酸(炭素を含む酸、酢と考えてよい)で、 酢酸は一つですが、クエン酸は三つあります。これはクエン酸は酢酸の3倍の内容があって、 酸度は1/3であることを示し、初めにあるHOは甘味を出します。
性質と状態・・白色あるいはかすかな黄色の粉末であり、臭いや味は無い。少し水に溶ける。
用途・・・・・主に食品、固体飲料、乳製品、ベービー食品、歯磨き粉、健康食品などに使用する。
包装・・・・・ご依頼の要望による。
項目 | 指標 |
亜鉛 % | 31.0 ―33.0 |
乾燥無重 ≦% | 3 |
硫酸塩 (s o4 計)≦% | 0.02 |
鉛 (pb計)≦% | 0.001 |
ひ素(As計)≦% | 0.0003 |
カドミウム(Cd計)≦% | 0.0005 |
ph値 | 6.0-7.0 |