ウコギ科のオタネ人参の根を乾燥させたものです。別名「朝鮮人参」とも言います。
高麗人参は、古来二千年の昔より『万能の生薬・不老長寿の霊薬』として珍重されてきました。
二千年前の薬物書「神農本草経」には「五感(心・肺・腎・肝・脾)を補う。精神を案ず。 魂魄を定める。動悸を止める。邪気を除く。目を明らかに心を開く。智を益す。 身を軽くし、年を延ぶ。」と記されていますように、内臓機能の老化予防に効果的です。
高麗人参は、栽培方法や加工方法により「白参」と「紅参」の2種類に分かれます。
「白参」栽培年数が4~5年で根の皮をはいで、乾燥したもの有効成分サポニン23種類「紅参」5~6年栽培して、
皮をはがずに蒸して処理したもの有効成分サポニン26種類。
畑から採った新鮮な根を「水参」というが、それには70%~80%の水分がある。
太い水参には多量のでん粉が含まれていて、日干しにするとき表面は乾燥しても中心部は乾かず、酵素の分解によって薬効成分が分解される。
そのため、高麗人はコルク層を剥がして乾かす方法をつかい、早く乾燥しながらも、その質を高めた。
これが「白参」である。
「紅参」は水参も蒸して乾燥させたもので、皮も、中身もアメ色をしている。
紅参は干し人参(コルク層を剥がさないまま乾燥)や白参より薬効高く、保管に便利である。